家事代行サービス、ありor なし!? Do you need Housekeeping Service??

2017.01.28

vol.15 TOKYO NEXT

家事代行サービス_TOKYOWISE

家事を外注することで、子どもと向き合う時間が増える


「家事代行サービスが日本に浸透することで、家事・育児の負担を主に背負っている女性の手助けに少しでもなればと思っています。弊社はIT企業でしたが、特に子どものいる家庭を持つ社員が忙しく仕事をするのを目の当たりにし、『家事の負担を外注するプラットフォームを日本でも作っていかなければいけない』と感じ、深刻な少子高齢化を見据えて、外国人労働力を積極的に採用していく“ピナイ家政婦サービス”をスタートしました」と同社ハウスキーピング事業部・部長の小園氏は言う。

まだまだ「家事を他人に頼るなんて怠けている」「他人を家に入れたくない」など古風というか、女性のあるべき姿を誇示しようとするゆえに、導入ハードルが高いこのサービスだが、特に仕事・家事・育児を一手でこなす“がんばり屋”の日本人女性が気軽に利用できる環境になり、結果、子どもやパートナーと接する時間が増えたり、より社会に進出しやすいきっかけになるんじゃないかと確信したわけです。
私は苦手な掃除で効率悪く時間を使うより、プロに任せてその分好きな仕事をもっとやりたいし、1日15分でも子どもと向き合える時間に充てられる方が幸せなので、積極的に利用してくつもりだ。

料金は今後やすくなるのか?


で、家事代行サービスがレギュラー化するかという点で言えば、問題は料金だ。
「一般的な収入の家庭には、まだ決して利用しやすいとは言えない家事代行サービスをより多くの方に利用してもらえるよう、例えば利用者には住民税が免除されるなど、国から補助が受けられる仕組みを作り、料金面での負担を軽減できるような形態を進めていきたいですね」と、前述の小園氏もこのサービスの一般化への想いも付け加えられた。
ちなみに、家事代行サービスは今や東京在住であれば大手企業から個人規模のものまで、かなりの社数から選ぶことができるが、料金システム・人材・利用方法などによって、使いやすさは人それぞれだし、派遣されるスタッフとの相性も重要なポイントなので、自分の希望やリクエストに沿った派遣スタッフをコーディネイトしてくれる会社から試してみるというのが正解だろう(が、トライアル&エラーが現状かも)。

(Text:Nao Asakura
(Photo:Takeshi Suga)
取材協力:ピナイ家政婦サービス
http://pinay.jp
ピナイは、2013年にIT企業「なゆたネット」の一事業部として家事代行サービスをスタート。その後事業拡大し、2016年7月に「株式会社ピナイ・インターナショナル」として独立している。家政婦を雇うことが一般的でない日本では、“フィリピン人”というと、「賃金が安く済むのでは」「言葉が通じないのでは」などと思われがちだが、ピナイのサービス料は日本人と同等の給与を保証するという雇用の関係もあり、同等の料金体系が設定されているし、彼らは英語が堪能で、日本語での基本的なコミュニケーションが可能だ。また、フィリピンは家政婦先進国であり、国内には家政婦育成学校があるほど、専門性の高い職業として認められており、「フィリピン人家政婦」はある種ブランドとして世界中の著名人や芸能人などの富裕層に人気があるのだ。

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